今日は「重箱の隅をつつく人」がテーマです。
ボランティア活動メンバーで集まっている時に、『良いイベントにしよう!』と前向きな意見を出し合っている場面で、重箱の隅をつつくような「細かいことばかり言う人」いませんか?
大体が「ネガティブな発言」であったり「アイデアへのダメ出し」「予測事項に対して確定事項を求めてくる」など、
『はぁ。。。』とため息をつきたくなるような発言のオンパレード。
ボランティア活動だけでなく、
会社・家庭など様々な組織に存在する「重箱の隅をつつく人」
この「重箱の隅をつつく人」の「心理」や「対処法」について紹介していきます。
「重箱の隅をつつく人」の心理とは?
正直、モチベーションが下がるし、話すだけ無駄な労力になることも多いので、
『あまり関わりたくないんです!』と思っている人も多くいるのではないでしょうか。
「重箱の隅をつつく人」に振り回されないように、
まずは「重箱の隅をつつく人」とは一体どのような人なのか理解しましょう。
「重箱の隅をつつく人」は「承認欲求」が強い
【承認欲求とは】
●自分はすごい人・優れている人だと認められたい。
●組織の中心人物として影響力のある存在で居たい。
このような欲求を強く持っている人が多いです。
「重箱の隅をつつく人」は「他者承認欲求」が強い
ポイント
「承認欲求」には、「自己承認欲求」と「他者承認欲求」の2パターンあります。
「自己承認欲求」=「自分自身を認めたいという欲求」
「他者承認欲求」=「他者から認められたいという欲求」
「自己承認欲求」は、自分を高めよう!と行動する「自分の内面」に向いている欲求です。
読書を頑張ったり、スキルを高めたりとする行動などに繋がります。
「他者承認欲求」は、「他者へ向ている欲求」です。
よく言われる「承認欲求」とは、「他者承認欲求」のことを指すことが多いです。
尊敬されたい。注目されたい。すごい人だと思われたい。影響力を持ちたい。
このような欲求を満たそうと、周りを振り回します。
ポイント
「重箱の隅をつつく人」は「他者承認欲求」が強い人のこと。
承認欲求が強い「重箱の隅をつつく人」の特徴
「重箱の隅をつつく」人の特徴をいくつかご紹介します。
「重箱の隅をつつく人」の特徴① 自分に自信がない
「自分自身に自信がない」ため、自分のことを認めることができません。
そのため「他人に認めて欲しい」という思いが強くなり、重箱の隅をつつくような発言や行動をとります。
実は、強く反対されたりすると落ち込む人が多いです。
その場では、強く言い返してきたり言い合いになるかもしれませんが、
一人になったとき落ち込む人が多い特徴があります。(かと言って反省しているわけではありません。)
「重箱の隅をつつく人」の特徴② 年下や立場が下の人に強い
「重箱の隅をつつく人」は、
年下や立場が下の人に対して強い態度をとります。
自分の意見を通しやすいため、「承認欲求」を満たそうとします。
特に「若い人」や「経験年数の少ない人」
に対して、マウントをとるような傾向があります。
「重箱の隅をつつく人」の特徴③ 年上や立場が上の人に弱い
先ほどの特徴②の逆のパターンです。
「自分が認めている人」「頭が上がらない人」など
経験の長い人や、高いスキルを持っている人には、めっぽう弱いです。
自分の意見を通そうとするのではなく、
自分を認めてもらおうと、媚を売ったりヘコヘコする傾向があります。
年上や立場が上の人たちが発言すると、突然重箱の隅をつつかなくなった光景など、見たことありませんか?
「重箱の隅をつつく人」の特徴④ 目立ちたがり屋
「会議で口を挟んでくる」
「イベントで前に立とうとする」
「人に指図したがる」
「裏方など、人目につかない作業はやらない」
例えるとこんな感じです。
本人に確認すると「私は目立ちたくない」というような矛盾した発言が聞けるのも面白いポイントです。
「重箱の隅をつつく人」の特徴⑤ 自分の話ばかりする
いつでも自分の話題に持っていこうとします。
だって、いつでも「自分が話の中心でいたいから」
ホント、
黙って人の話を聞くことができません。
そのくせ、人の相談にのりたがる傾向が強いというところも面白いポイントです。
「重箱の隅をつつく人」の特徴⑥ 不確定な挑戦ごとには否定的
不確定な挑戦ごとには否定的な考えを持ちやすいです。
話し合いの場では、「発散」と「収束」を繰り返し、論点をまとめていきます。
「重箱の隅をつつく人」は、「収束」的な意見しか考えられない場合が多いです。
そのため、「発散」的な意見を出すのが苦手であることが多いです。
すなわち、「理解できないモノゴト」「新しい選択肢」に対して否定的な考えを持ってしまいます。
スマートフォンが世に出た時で例えると、
『どうせあんなもの』
『ガラケーで十分』
というような考えを持ってしまうというパターンでです。
「重箱の隅をつつく人」の特徴⑦ 代替案を出すのが苦手
出てきた意見やアイデアを寸評するのは得意ですが、それにかわる代替案を出すのが苦手です。
あとで記述する「重箱の隅をつつく人」への「対処法」でも出てきますが、
「代替案を出すのが苦手」という特徴を逆手にとれば、効果的に立ち回ることができます。
「重箱の隅をつつく人」への対処法
「重箱の隅をつつく人」への対処法① 先手で褒める
「重箱の隅をつつく人」は「承認欲求」が強いので、その欲求の部分を少しでも埋めてあげるために褒めましょう。
相手の存在を認めて高めてあげることで、多少なり「承認欲求」が満たされるので、意見が通しやすくなります。
ポイント
反対に、否定したり、意見をぶつけてしまうと、ますます面倒な方向に話が転がっていっていしまうことを肝に銘じておきましょう
「重箱の隅をつつく人」への対処法② 重箱を見せない、つつかせない
「関わらない」ようにするという方法です。
自分の意見に対して、「重箱の隅をつつく人」が関与できないようにします。
「さらに上役と話をまとめておく」
「複数人のまとまった意見として、決定事項として話を切り出す」
など、重箱をつつけないように外堀から埋めていくなど工夫して関わっていきましょう。
「重箱の隅をつつく人」への対処法③ 重箱を自分で作らせる
しかし、どうしても「重箱の隅をつつく人」と対峙せざるおえない時はあります。
そのときは、
『あなたならどうしますか?』
という質問を返してあげましょう!
自分がつついていた重箱を自分で作らせるわけです。
上記の特徴⑦でも述べましたが、「重箱の隅をつつく人」は「代替案」を出すことが苦手です。
そこを逆手にとって、自分の有利な方向に持っていきましょう!
一旦保留にして、別の角度から攻め直すきっかけにも繋がります。
「重箱の隅をつつく人」への対処法④ 重箱をつつかせる余裕を与えない
少し対処の内容が異なりますが、
「重箱の隅をつつく人」は、暇人です。
これは、ほぼほぼ当てはまります。
暇だから重箱の隅をつつけるんです!
だったら、重箱の隅をつつく余裕を与えないように忙しくしてあげましょう!ということです。
注意
間違っても全体の統括的な立場にしてはいけません。
『忙しくさせるなら、立場を上げて仕事量を増やそうか』と思いがちになりますが、これは逆効果です。
しかし、
ボランティア活動団体を見ていると、
「重箱の隅をつつく人」が組織の統括的な立場にいることをよく見ます。
これだとますます、重箱の隅をつつくことが仕事になってしまいます。
もっと現場的な立場で忙しくしてあげましょう。
権限を与えれば与えるほど、重箱の隅をつついてくれるのが「重箱の隅をつつく人」です。
頭ではなく体を動かすような、現場的な作業をドンドンこなしてもらう方が、重箱はつつかれないようになります。
「重箱の隅をつつく人」の「承認欲求」を満たしてあげましょう。
中々難しい問題ではありますが、
「重箱の隅をつつく人」を上手く組織になじませたいのであれば「承認欲求」を上手く満たしてあげることが重要です。
「承認欲求」については、下記の記事に詳しくまとめています。
>>「承認欲求」を満たす組織づくりとは?
次回は
>>【ボランティア活動】何でも反対する人~ボランティア活動を停滞・分裂させる人たちシリーズ~」ということで、
「何でも反対する人」について掘り下げたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。