野外フェスイベントによるまちづくり・地域活性とは?
野外フェス=野外の広い会場で音楽と飲食を楽しむイベント
この記事について
「野外フェス」というものが、まちづくりや地域の活性化にどのように関係しているのか?
愛媛県西条市で行われてる野外フェスの「ストーンハンマー」を例に、記事を書いています。
→ストーンハンマーに興味がある方はこちらの記事へ
【What?ストハン】ストーンハンマーについて
目次
西条市のまちづくりを担う野外フェスイベント:ストーンハンマー
ストーンハンマーは、2014年に第1回目を開催し、2020年で7回目を迎える野外フェスイベントです。
イベントの運営は、西条市の有志を中心に、ボランティアで集まったメンバーで運営されており、入場者数・出演するアーティストの規模ともに、年々大きくなっている注目の野外フェスイベントです。
ボランティア運営ながら、本格的なステージと音響を作り上げ、全国で活躍している有名なプロアーティストが多数出演している圧巻の2ステージ制の野外フェスとなっています。
会場の場所は、
愛媛県西条市の西条運動公園
西条運動公園は、市営のプールや体育館を併設した総合公園です。
その一角の芝生の広場を利用して、ストーンハンマーは開催されています。
西条市内からアクセスしやすい、野外フェスとしては珍しい立地条件
ストーンハンマーの会場は、市街地に近いところにあるため、市内外からもアクセスが容易です。
本格的な野外フェスをする会場としては、珍しいくらいの好立地だと思います。
そのため、まちづくりの観点からも、市内のPR等に繋げやすいメリットがあります。
西条運動公園へのアクセス経路について
→西条ICからストハン会場までの経路と駐車場の案内
いよ西条ICから車で約15分・JRいよ西条駅からは車で約5分くらい。
駅から会場まで歩いても30分あれば着きます。
他の音楽フェスイベントの駐車場からよりも、近いと言っていいくらいの立地です。
有料野外フェスイベントとして自立した運営が行えている。
ストーンハンマーはボランティア組織で運営しながらも、無料野外フェスではなく、有料の野外フェスとして運営されています。
これは、まちづくりの観点からも重要なポイントです。
収益化することによって、経済を回して地域活性を担っています。
そして、補助金などに頼らずとも、持続した意義のあるイベント運営が行えます。
有料野外フェスイベントを、ボランティアで運営している凄さ&音楽文化への貢献
先ほど述べたように、ストーンハンマーは、有料の野外フェスを、「ボランティア組織」で運営しています。
有料の野外フェスイベントだからこそ、失敗のリスクがある。
ストーンハンマーを運営している方々は、リスクを負ってイベント運営に取り組んでいます。
・お客さんが入らなければ赤字
・台風など外的要因で中止になっても赤字
有料の野外フェスイベントだからこそ、このようなリスクを背負いながらの運営です。
これは、本当に凄いことだと思います。
小さな野外フェスの多くは、補助金を充てにした無料イベントという事実
似たような、音楽を利用したまちづくり・地域活性イベントを目にすることがあると思います。
しかし、そのほとんどが「無料」の野外フェスではないでしょうか?
来場者の規模が3000人クラスの野外フェスでも、無料の場合が多い印象です。
これについては、一長一短の意見があると思いますが、
出演するアーティストが、地元のバンドや高校生が中心だったりする場合は、無料でも成り立つと思いますし、趣旨としてもOKではないかと思います。
しかし、
プロアーティストを呼んだ場合など(外部の客寄せ要素を組込んだ場合)
本来であれば、収益イベントとして成り立つところに、
補助金という税金を投入し無料イベント化してしまっては、本末転倒な気もします。
『「音楽文化とのふれあい」という面もある』と、ある行政の方から意見をもらったこともあります。
しかし、
その行為が「音楽文化」を衰退させる原因に繋がっていることには、ならないのでしょうか?
補助金ありきの無料の野外フェスによって、音楽文化が衰退してしまう危険性
なぜ、無料の野外フェスによって音楽文化が衰退すると考えられるのか?
それは、
「音楽にお金を出さなくなる」
この要因になるからだと考えます。
もう少し詳しく言えば、
「行政が(補助金で)、音楽にお金を出してくれるので、私たち参加者はお金を出さなくていい」
という考え方が根付いていくからです。
この考え方が根付いた場合、その地域では「音楽文化」は発展するのでしょうか?
「音楽=無料」
このような文化ができてしまっては、世の中のアーティストさん達はどうなってしまうのでしょうか。
もちろん、野外フェスを無料でやることに、反対と言っているわけではありません。
大事なのは、それぞれのイベントの趣旨であったりバランスだと思います。
有料の野外フェスを行うことで、音楽文化の発展にも貢献しているストーンハンマー
ストーンハンマーは、まだまだ小さい野外フェスイベントです。
しかしながら、第1回目から有料の野外フェスイベントとして、
運営を成功させてきており、今年で7回目を迎えます。
この間、西条市にも、多くのメリット生み出してきたと思います。
またそれは、
西条市に経済効果を生み出すというような、直接的な要因だけではありません。
「お金を出して音楽を聞きに行く・見に行く」
音楽に興味のある人を少しでも増やすことで、音楽文化の発展に貢献しています。
実は、
これこそが、まちづくり・地域活性に繋がる重要なポイントではないでしょうか。
ストーンハンマーという野外フェスが、西条市に与えるまちづくり・地域活性のメリット
ストーンハンマーが行われることで、西条市にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
少し考えてみました。
市外県外から、野外フェス好きな人が多くやってくる
ストーンハンマーには、市内だけでなく、市外‣県外からも多くの観客がやってきます。
そういった人たちがお金を落としていってくれるので、経済的なメリットが発生しています。
ストーンハンマーに関係するお店が儲かる
一つ目と似ている部分でもありますが、
ストーンハンマーに出店している飲食店や、ステージ・音響・バリケードなど会場の設営に関係している企業さんに利益が発生するので、経済的なメリットがあります。
プロアーティストが西条市を知ってくれる
これは、
個人的には、とても価値のあることだと思うのですがいかがでしょうか?
ストーンハンマーが無かったら、
一生、西条市に足を踏み入れることのなかったであろうアーティストさんも多数いるはずです。
発信力や影響力のあるアーティストさんが、ストーンハンマーがきっかけとなり、西条市に興味をもってもらえれば、
それだけで大いに価値があるのではないでしょうか。
少しでも興味を持ってもらえるような仕掛けなど、
西条市ならではのおもてなしが出来たら面白そうですね。
(ストハンのOFFの時に、アーティストさんにだんじりを担いでもらうとか(笑))
目と鼻の先で、野外フェスが楽しめる
これは、西条市民の特権ではないでしょうか。
ストーンハンマーを西条市の西条運動公園で開催してくれるからこそ、西条市民なら、徒歩や自転車でも見に行けます。
これは、本当にうれしく貴重なメリットだと思います。
ストーンハンマーが、野外フェスとして残していける・生み出していける、まちづくりとしての資産とは?
さまざまなメリットを挙げてみましたが、
音楽フェスイベントを続けるだけでは、ただイベントが続いているだけです。
(それでも十分価値のあることですが)
さらに一歩踏み込んで、
ストーンハンマーを続けることで、西条市に残していけるもの、生み出していけるものは何だろう?
と考えてた結果、
一つの考えを出してみました。
ストーンハンマーという野外フェスに関わった子どもたちが、将来プロアーティストに
「ストーンハンマーからプロアーティストが育っていくこと」
ストーンハンマーを続けることで、一番の資産は何だろうかと考えた結果、出てきたのが上記の考えです。
身近なところで本物の音楽に触れ、
本物のアーティストのパフォーマンスを見ることができるのは、ストーンハンマーを西条市でやってくれているからこそ。
その恵まれた環境を活かして、
ストーンハンマーに少しでもたくさんの子どもたちが見に来てほしいと思います。
そして、
音楽に興味を持って、バンドを始めて、
全国に羽ばたいていくような子どもたちが生まれてくることを想像すると、凄くワクワクしませんか?
ストーンハンマーについて、そのほかの情報や詳細
ストーンハンマーについて、その他の情報については下記のリンク先から情報をご覧ください。